うちの子だけ、周りの子と違う?と感じた時
妊娠・出産の大イベントを乗り越え、明らかな障害がない限りは、乳幼児の行動は『個性』と前向きに受け取ってもらえて誰も気が付かれない事が多いかもしれません。
その『個性』をどのように伸ばせて行けるかについて考えてみましょう。
集団行動についての考えた方
3歳頃にはある程度の集団行動ができる前提で教育も進んでいるように感じます。
仕方がない事ではありますが、マイペースな我が子をお持ちの方は心配ですね。
ただ、知っておいてほしいのが、これは誰かに批判される事ではありません。
集団行動では、先生の話が聞けないなど周りの子供達にも迷惑が掛かってしまう場合は「発達障害」などの疑いをもたれてしまうも少なくないでしょう。
良い園であれば、子供の気持ちを大切にして成長を見守ってくれるかもしませんが、園側の主張が強く、子供への決めつけ・保護者の気持ちを汲んでくれない園も中には・・・
これは園側の「社会的保身」の『証拠』が欲しいのかもしれませんね。
そう考えると、大人社会の責任問題にも子供は巻き込まれているのかもしれません。
年齢問わず、 集団行動できない=人と同じ共感ができない=発達障害 と本人の意志や個人の思いは汲まれることなく、紐づいてしまいがちな日本社会ですが、年齢を増すごとにその中でどう立ち回るかが必要になってきます。
子供の立場で考えてみる
可能性について
幼児期の子供は文字の読み書きが未熟で、言葉も上手に表現は難しいとことがあります。
『何がダメなのか原因が分かれば・・・』と改善策のための確固たる原因を探るのは難しいでしょう。
集団行動が「やりたくない」のか「できない」のか会話の中から少しずつ可能性を考えてみましょう。
家では普通なのに・・・など、子供によってサインは様々です。
例えばですが、以下のような場合も参考にしてみてください。
- ママがいない
- 急な大人数に気持ちが付いていけない
- とってもシャイ
- 単純に園が怖い
- 先生=大人(知らないおじさん・知らないおばさん)
- 周囲からの評価を意識しすぎている
自己顕示欲の強さ
自分を見てほしい時に、注意を引きたくてみんなと違う行動をしてしまう事があります。
大人でもやっかいな人はいますから、「恥ずかしい」と思う行動や「間違っている」行動を傷つけない様に説明してあげることも大切かもしれません。
愛情確認
初対面の人には「この人はここまでなら大丈夫」など、会話や行動で確認したりしますね。
子供は愛情の確認が不器用ですから、人と違う行動して困らせて相手はどうするかを見ているかもしれません。
知らない人にはついていくなという言葉がありますが、「大人」と「保護者」で分けていた子供にとって、『先生』はなぜこんなに優しいのか?という疑問もあるのかもしれませんね。
静かな環境が好き
大人でも人が多いところが苦手な人はいますよね。
子供も同じで、大人数の場所は騒がしく苦手かもしれません。
静かに集中して過ごしたい子供にはそれに合った環境を考えてあげることも大切ではないでしょうか。
我が子の心に寄り添って
不安
新しい環境で不安いっぱいで、お母さんに気が付いてほしいサインが出ているかもしれません。
登園時に子供がママと離れるのを渋ってしまう時に、先生たちは親が見えなくなれば落ち着くと聞いたことはありませんか?
但し、必ずしも当てはまるわけではなく、集団行動が苦手な一部の子は違う場合もあるでしょう。
楽しくない
馴染めなくてプライドも傷ついているかもしれないし、友達ができなくて楽しくないのかもしれません。
仲の良い友達ができると急に登園が楽しくなることは大人でも理解はしやすいでしょう。
落ち着かない
いつもの場所じゃなかったり、おもちゃは取り合いになったり、家の中では自由に使える物が使えなかったり、決まり事(ルール)は保育には必要になってきます、それを受け入れるかどうか時間がかかっていることもあるかもしれません。
集中したい
一つの事を静かに集中したいのに、騒がしくて集中できない事もあります。
大人でも理解できる点が多く、脳の切り替えがうまくできなくて疲れてしまって心が不安定になってしまっていることも。
家の中での環境づくり
子供にとって家の中は安心できる場所であってほしいですね。
幼児期の成長はその後の性格などに関わってくるなど言われてしまうと失敗できないプッシャーで親も疲れてしまいます。
もし失敗しても、一緒に乗り越えていけたらいいですよね。
ご両親がいなくても祖父母や親族の方など、家庭環境は様々ですが、子供のための居場所作りを考えてみてはいかがでしょうか。
こちらは、例えばですが、よかったら参考にしてみてくださいね。
相談できる場所 | キッチンでママとお話ししたり、ベッドで今日の話したり大人が一定時間いる場所は子供も把握しているはず。 子供が『話したい』となった時に聞いてあげられる場所をつくってみる |
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落ち着く場所 | 狭い場所が好きって人いますよね? 子供にとって落ち着く場所を一緒に作ってみる |
楽しい場所 | テントの中はワクワクしますよね。 心に余裕が出た時に、好奇心をそそりそうな場所は気分転換にも素敵な場所になることでしょう。 |
好きなおもちゃ | 小さなころからずっと遊んでいるおもちゃは思い出や懐かしさと一緒に安心するものにもなったします。 |
にぎやかな場所 | 楽しい場所と似ていますが、大人も子供も騒いでもよい自由な場所として用意しておくと子供のストレス軽減にもなったり。 |
小学校につなげられるようにできること
幼児期は子供だけで成り立つことが難しく、友達関係などでも親の意向なども入ってしまうことが多々あり、それによって円滑に進まないデメリットもありますが、大人が先手を打って思い通りに守っているようで全然守れていない幼児期と考えてみると、早々に社会にもまれて得るものもあるかもしれません。
もちろん、辛い期間ではありますが、それをなかった事にはせず改善点を考えて進むことも大切だと思います。
早めに小学校の準備
年長クラスになったら、少しずつ小学校の準備をしていくと心構えの時間ができます。
ランドセルは4月に用意しても問題ありませんから、見学へ行き始めると実感がわきやすいのではないでしょうか。
上履きなどカタログや、ネット検索で一緒に選ぶのもいいですね。
小学校はこんなとこ。を説明しておく
小学校はどんなところなのかをゆっくりじっくり伝えて、理解してもらうことが大切ではないでしょうか。
頭の中で処理ができないと、保育園の延長と考えて問題児扱いになると親御さんも辛いですね。
入学まで、お家でも小学校の真似事をしてみてはいかがでしょうか。
困った時にどうしたらいいかの「不安」の部分はよく説明してあげると安心されるかもしれません。
通学路に慣れる
通学路を通ると、この学校に行くんだと理解できるのではないでしょうか。
あそビバならば校内ですが、児童館や学童を利用するご家庭はそちらの道も一緒にお散歩しながら慣れていけるといいですね。
給食を作ってみる
学校では野菜が大きかったり薄味だったり、家庭とは違う味付けなので戸惑うかもしれません。
保育園では食べやすい野菜も小学校ではそうもいかない事情もありますね。人数的にも・・。
ご家庭でできる範囲で作って、いただきますから、ご馳走様。 そして、お片付けまで給食当番も作ってやってみると楽しくできそうですね。
心配事は学校に事前に伝えておく
入学前に健康診断があります。そこで学校への連絡先や入学準備についての資料なども貰えます。
恐らく相談先も記入してあると思いますので、あらかじめ学校側へ伝えておいてもよいかもしれません。
在園している保育園へ相談するのもよいかもしれません。
それでも集団行動が難しい場合
殆どは年齢が上がるにつれて集団行動についての理解ができてきますが、そうもいかない事情もありますね。
単純に人間関係ならインターナショナルスクールなど環境を変えることもできるかもしれません。
それでも義務教育でと考えている場合は、専門の相談員に相談してみるといいかもしれません。
但し、個人的には相談員はお勧めしません、なぜなら専門の勉強をしている人は知識があっても経験が無いからです、あったとしても、学校に通えた人が殆どですよね。
こちら側の意志をくみとる能力がなかったりするかもしれませんし、全てはご両親の感じ方によってしまいますが、いびつな子の扱いは親に疑いの目を向けてきます、表向きはきれいな言葉で並べても、裏側では違う事は大人になれば理解できますよね。
集団行動が難しくても家では落ち着いていたり、家族でも無理ない範囲で子供と寄り添って、難しい場合に少しだけ施設を借りるみたいな考えていくとよいかなと、個人的には思います。
必ずしもこれ!と決まった正解はありません、それぞれの解決先の参考になれば嬉しいです。